ひろし「え…夜逃げって事かよ?」
みさえ「朝だけど…ああ、もう夜ね。しかし夜逃げ先が旅館って」
ボーちゃん「逆に此処なら、ガラの悪い人達も入って来れないから、安心」
みさえ「…夜逃げなら、夜逃げって、どうして最初に言ってくれないんですか?」
ボーちゃん「言って、素直に着いてきてくれましたか?」
みさえ「それは…」
ボーちゃん「ずっと、此処にいても迷惑になります。中へ入りましょうか」
しんのすけ「父ちゃん!母ちゃん!早く!」タタッ
みさえ「あ、しんのすけ!」タタッ
ひろし「先行くなよ!」タタッ
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【旅館の部屋】
仲居「では、失礼いたします…」パタン
ひろし「…これは」
みさえ「…嘘でしょ」
しんのすけ「おお!ご馳走ご馳走!」
ひまわり「たあ!」
みさえ「こんな大きな伊勢海老、見た事ない…」
ひろし「こっちの酒は…超希少酒じゃねえか!」
みさえ「…これって、後で請求されないわよね?」コソッ
ひろし「借金が、また増えるのか…」コソッ
ボーちゃん「心配しなくても、お代は頂きません」
みさえ「え…でも、流石にそれは…」
ボーちゃん「ある人の好意で、今回はタダで寝食提供して貰える事になりました」
ひろし「ある人?」
ボーちゃん「…」
しんのすけ「いただきます!」
みさえ「しんちゃん!」