食べ終わってお茶を一杯もらい
俺は
「腹が急に痛くなった」
と、みえみえの嘘をついて
帰らせてもらうことにした。
彼女を連れて帰るのは
なんか怖かったからやめた。
知らんおっさんは
「おなかが痛いのはよくないですねえ」
「重大な病気かもしれませんね」
「よくないですねえ」
ってずーっと言ってた。
よっぽど重大な病気であって
欲しいらしいな!と思ったが
不気味だったから
何も言いかえさずにおいた。
すると急に外でパン、パンと二回音がしたから
「祭りの花火ですか?」
と言うと
「何も聞こえませんよ!!」
と母親に怒鳴られた。
もう本当に怖くなって
逃げかえるように車に戻ったら
タイヤの横に爆竹がいくつか転がってた
子どもが庭先に爆竹を
投げていった音らしいんだけど
それも詳細は不明。