女「今日はありがとう」
男「いや、オレもついでに買うものあったし。まあ安いのあって良かったな」
女「うん・・・あ、えっと。明日は早速教えてもらってもいい?」
男「あー・・しょうがねーな。じゃあ補習終わったら生徒会室行くわ。てか生徒会室私物化していいのか?」
女「いえ、さすがに生徒会室でやるのはいけないと思うので、喫茶店に行きましょう」
男「まあいいけど。じゃあ昼飯は喫茶店で食う感じ?」
女「そのつもりです」
男「はいよ。じゃあまた明日」
女「うん。おやすみなさい」
男「いや、まだそんな時間じゃないだろ」
女「ふふ・・そうね」
男「?まあいいや、じゃーな」
女「ただいま」
女母「お帰り、いいの買えた?」
女「うん。思ったより安いのがあったの」
女母「そう。良かったわね」
女「あ、明日は外でお昼ご飯を食べながら勉強します」
女母「そうなの?あ、男君と勉強?」
女「・・そうだけど」
女母「お迎えはいらないかな」
女「・・・分からないから連絡します」
女母「うん」
**
コンコンコン
「どうぞ」
ガラガラ
男「・・あれ?」
「あ、男君・・だっけ?」
男「あ、ハイ。えーっと」
「僕、3年の会長だよ。女さんはちょっと席外してるけど、すぐ戻ると思うからここで待ってれば?」
男「あ、そうっすか。すいません」
「あのさ、君って女さんと同じクラスなんだっけ?」
男「え?いや、違いますけど」
「ん?そうなんだ。仲良いから同じクラスなのかと思ったよ」
男「・・・」
「君さ、女さんにずいぶん信頼されてるね」
男「は?いや、そんな事ないですけど・・」
「だって、彼女、君には車椅子持ってもらったりしてるだろ?それに、一緒に勉強したりしてるようだし」
男「あー・・いやそれは成り行きで」
「彼女はさ、自分からは絶対人に頼らないからさ。ちょっと驚いててさ」
男「はぁ・・」
「昨日も一昨日も生徒会活動無かったんだけど、君と勉強するためにわざわざ学校来てたみたいだし」
男「え?」
「なんにせよ、彼女にとって信頼できる友人がいてちょっと安心したよ」
男「・・・」