女「じゃあ職員室に鍵返してくるから」
男「もう返してきたぞ。お前が階段降りてる間に」
女「なっ・・余計な事を!」
男「時間短縮だよ・・・つーかアレ、お前の家の車だろ?親待たせるの悪いだろ?」
女「・・・」
男「じゃあ俺帰るわ」
女「待って!」
男「あ?」
女「あ・・ありがとう」
男「あ、おう」
コンコンコン
女「どうぞ」
ガラガラ
男「おす」
女「・・こんにちは。今日はずいぶん遅かったのねもう6時よ」
男「あ、今日はお茶はいいぞ」
女「?」
男「今日から、試験2週間前だからもう練習ねーよ。結局突き指治んなかったし、復帰は試験後だ」
女「あ・・そう言えばそうね」
男「窓から外見てたんじゃないのか?」
女「今日は勉強してたから」
男「あー・・・そういう訳だからもう放課後ここから外見ねーから。試験後はもう来ねーよ」
女「そう」
男「あー・・いままでどうもありがとうございました」
女「どういたしまして」
男「・・じゃあ帰るぞ。支度しろよ」
女「うん・・・あ、別に今日はあなたに送ってもらう必要はないんじゃないのかしら」
男「まあ、そうかもしれないけど、来ちまったから今日は送ってやるよ」
女「別にそんな!・・・・・・いえ、好意は素直に受け取るわ。ありがとう」
男「あ・・おう」
**
ガラガラ
女「・・・よいしょ」
ガチャ
女「・・・」
男「・・・」
女「あなた、毎日階段のところで待っているのやめてくれないかしら。別に生徒会室に来てないのだから、あなたにそうしてもらう義理は無いわ」
男「偶然だよ、グーゼン。てか人の好意はす」
女「ちょっと黙りなさい」
男「・・・なんだよ」
女「来週の月曜日で試験1週間前なんだけど、あなた毎日この時間まで学校に残って、ちゃんと勉強してるの?」
男「・・・してるよ。うるせえな」
女「どこで?」
男「あー・・図書室」
女「・・・そう。じゃあ来週の月曜からは、私も放課後図書室で勉強することにします」
男「げ」
女「なに?」
男「・・・ッチ。なんでもねーよ」