―――職員室
女教師「ふぅ……いい子、なんだろうけど……どうして私には強く当たるんだろう……」
女教師「嫌われてるわけでもないみたいだけど……」
男教師「お疲れ様です」
女教師「あ、どうも」
男教師「夏休み明けから大変そうですね」
女教師「いや……あはは」
男教師「また、あの不良でしょう?」
女教師「あ、はい」
男教師「全く……ああいう屑は一回、しっかりと言った方がいいですよ?甘やかすとつけあがる一方ですから」
女教師「そ、そうですか?」
男教師「ええ。ガキですからキツく言えば大人しくなりますしね」
女教師「はぁ」
男教師「それより……今晩は空いてますか?良い店を見つけたんで、飲みに行きませんか?」
女教師「え……と……すいません。仕事がまだあるんで……またの機会に」
男教師「そうなんですか?困ってるようですからゆっくりと相談に乗ってあげようと思ったのですが」
女教師「そのお気持ちは嬉しいんですけど……すいません」
男教師「まあ、いいでしょう。じゃあ、今度の―――」
委員長「失礼します!―――先生、ちょっと良いですか?」
女教師「あ、委員長さん?はい、なんでしょう?」
男教師(チッ……)
委員長「先ほど委員会が終わりまして、これを」
女教師「あ、今度の清掃の……ふんふん」
委員長「どうですか?少し、大がかりな掃除になるみたいなので、班分けを考えてください」
女教師「良いですけど、私が決めても?」
委員長「わざわざホームルームの時間を割くことでもないと思いますから。修学旅行の班分けじゃないですし」
女教師「そうですか。わかりました」
委員長「あ、でも、不良君と私を同じ班にしておいてください」
女教師「え?どうして?」
委員長「それは……不良君から目を離すと大変だからです!!で、では、よろしくお願いしますね!!」