不良「ふん!!」
女教師「分かった」
不良「何がだよ」
女教師「土曜日の九時に駅前の喫茶店ね」
不良「お、おう!わかってんじゃねーか」
女教師「遅刻しちゃだめよ?」
不良「するわけねーし!!」
女教師「―――そういえばさ」
不良「なんだ?」
女教師「いつも口調は荒いから勘違いされがちだけど、無遅刻無欠席なんだよね?」
不良「ああ!?いやいや、俺不良だぜ?遅刻なんて何万回もしてるし!!」
女教師「いやいや。ホームルームのときにはちゃんといるじゃない」
不良「ああ、それダッチワイフ置いてるだけだから」
女教師「じゃあ、朝の出席とるときダッチワイフが元気良く「おう!」って言ってるわけ?」
不良「そ、そうなんじゃねーの?」
女教師「ふうん」
不良「……んだよ」
女教師「ま、いっか。それが不良君なんだろうし」
不良「どういう意味だよ、こらぁ!!」
女教師「こ、怖いから、怒鳴らないで……」
不良「あ……わりぃ……」
女教師「じゃ、じゃあ、もう帰っていいよ?ありがと」
不良「おいおい!俺を待たせといて20分で終わりとはいい度胸じゃねーか!!」
女教師「え……いや、始めに「待ってない」っていったじゃない」
不良「嘘だし!あれ嘘だし!不良特有のジョークだし!!」
女教師「あ、でも……私にも仕事があるから……その……」
不良「ちっ……わかったよ。帰るよ」
女教師「ご、ごめんね」
不良「ふん!!」
女教師「―――はぁ……終わったぁ」