……
男「……」
幼「…こうしてると、昔を思い出すね」
男「…幼稚園の頃かな?」
幼「…うん。お昼寝タイム、隣同士で寝てたよね」
男「そうだね…懐かしいな」ニコッ
幼「…結構、最近まで泊まってくれてたよね?なんで最近泊まってくれないのかな?」
幼「…私、さびしかったんだよ?」
男「…ごめん」
男「いろいろあってね…」
幼「……」
幼「…まぁ…いいかな」
幼「今日はいっぱいお話しようね」ニコッ
男「うん…しような」ニコッ
幼「えへへ~」
幼「今夜は寝かさないよっ!」
男「!」ドキッ
幼「じゃあ、なんのお話する?」ニコッ
男「…そうだな…」
男「…なんてこと言うんだよ」ボソッ
幼「お布団よく干してるから気持ちいいでしょ?」バフッ
男「うん」
幼「…こうやっていっしょにお布団で寝ていると、幼稚園のお昼寝タイムを思い出す…」
幼「…ってさっきも言ったよね」
男「うん」
幼「…私たち、共通の思い出がたくさんあるんだね」
男「…そうだな」
男「……」
幼「…思い返せば、私たち、もう幼稚園に入る前からいっしょにいるんだね…」
幼「…思い出がたくさんあるわけだよ…」
幼「…はんぶんこ」
男「…うん?」
幼「なんでもはんぶんこしようって約束したの、幼稚園のときだったよね」
男「うん、覚えてる…」
男「…確か、バレンタインのチョコを分けたんだよな…最初は」
幼「…覚えててくれたんだ」
幼「そうだよ…バレンタインなの」
幼「今年もチョコ、分け合って食べようね」
男「うん、そうしよう」
幼「…あのね」
幼「はんぶんこの話に戻るけど」
幼「さっきは私の野菜食べてくれてありがとう」
幼「私、少食で好き嫌い多いから、あんまし食事って好きじゃなかったんだよ、昔は」