二人に下着とタオルを渡して部屋まで来るように伝えるとモソモソと動いて部屋まで歩き始める。
そこで初めに動いたのが間男父。
部屋に戻ろうと後ろを向いた瞬間、
物凄い勢いで横を抜けて鈍い音と共に振り返ると間男が崩れ落ちてた。
吹き飛ぶとかそんなではなく、文字通り崩れ落ちた。
その様子を見てA子は「ひぃ!」と小さく悲鳴を上げて固まっていたが、
A子両親の声で恐る恐るという感じで部屋に入る。
間男父は間男の髪を掴んで引き摺って部屋までつれてきた。
ここからは簡単だった。
録音をしてる事を伝えて、観念したようなA子に経緯の説明をさせた。
A子曰く、俺男は良い人だけど、最近マンネリ気味で何か今ひとつ物足りなさを感じてた。
そこに同じ会社の間男から言い寄られて、悪いと思いつつも関係を持ってしまった。
間男に婚約者がいる事も知っていたが、バレないと思っていた。
間男との関係は2ヶ月ほど前から。
間男は体だけの関係、心は俺男にある。
具合が悪いからかA子の話が気持ち悪いのか、吐き気がしてトイレに駆け込んで思いっきり吐いた。
戻ってきて心配そうな顔をしてるA子が更に気持ち悪く感じた。
その頃、間男が気がついたのか、大人しく正座してA子の横に座っていた。
同じように間男にも経緯の説明をさせると、やはりというか言い分が食い違った。