夏休みが終わり、新学期が始まった。
あいつらとは同じクラスだから、如何しても会わないといけない。
Aにすがり付きながら朝登校すると、2人が話しかけてきた。
「あの病院のさ!お前が怖がって見なかった部屋あったじゃん?」
「あそこすげーきれいでよ、嘘みたいに」
「ベッド1つ置いてあっただけだったんだけど、見惚れるほどきれいだったよ!
何かわかんねぇけど。死ぬまでに見といたほうがいいよ。絵画みたいだった!」
2人はうれしそうに話す。
Aが病院の話はやめようと言い、2人は少し反省していた。
2人が死ぬまで俺たち4人は、兄弟みたいに仲良く遊んだ。
話をしようと思ったもう一つの理由がある。
Aと2人で、もう一度あそこに行こうという話しになったんだ。
俺は、個人的にあの部屋をみて見たかったんだ。
それに友達が死んでるし、何かやっぱり、やりきれ無いと言うか、
まぁあの2人の死はなにも関係なかったのかもしれないけど。
そんなこんなで、「明日行くんだし準備しようぜ」ってAと一緒に昼飯食った後、
探り探りで霊に効きそうなものをホームセンターで買って、Aの家に行った。
んで、Aは車出せるから「それで行こうかー」なんて話してたんだ
「あっ、言ってなかったんだけど」
「ん?」
「あの後、部屋に行ったんだ」