【※恐怖※】玄関でその光景を見た俺は言葉を失った。新聞受けからドアノブに青白い手が伸びていて、それがドアノブを…


恐くなった俺は、立てかけてあったビニール傘の先で、

その手を思いっきり何度も突き刺した。

 

リアルな肉の感触が傘を伝わってくるのを感じながら、

それでも思いっきりかさを突き刺していると、

その手はふっと引っ込んで、それっきり静かになった。

 

玄関の外には人の気配はなく、覗き穴を見ても人らしき影はない。

うわー、出たー!と思いながら、

その日は布団を被って震えながら眠りに付いた。

 

夕方頃に目を覚ました俺が、バイトに行くため恐る恐る玄関に近付くと、

玄関に無数に小さな丸い跡が付いていた。

 

それは昨日、俺が何度も青白い手に突き刺したはずの傘の先の跡だった。

俺は確かに手だけに刺していたはずだった。

一度も金属音はしなかったし、そんな感触もなかった。

(大家さんにはメチャクチャ怒られたけど・・・。おまけに弁償した)

 

だが、おかしなことはそれだけではなかった。

外にはくっきりと、玄関の方を向いて立っていたであろう足跡が付いていた。

それも泥まみれの!

その日も前の日も雨なんか降っていなかったし、

階段には足跡どころか泥さえも付いていなかった。

▼ 続きは次のページにて♪ ▼
前のページへ 次のページへ