【※まさかの結末※】有料メル友(女の子)サービスに契約しメールし続けた俺。顔写真を交換し合うまでの仲になったが、ある日・・・

10数分の電話でのやり取りの末、ようやく彼女から駅名と今いる場所の目印を聞き出した。

駅は車なら30分くらいで付く距離の場所にあり、彼女はその駅前のコンビニの前にいるそうだ。

俺は迎えにいくからと彼女に告げ、絶対にコンビニの前から動かないよう彼女に繰り返し伝えた。

急いで着替えて家を飛び出し、最寄り駅にダッシュ。駅前でタクシーを拾い、彼女のいる駅へと
向かった。

途中、ちゃんとコンビニの前にいるか確認のメールを何度か出した。メール全てには返信が
ないものの、駅につくまでの間、2回だけ「ちゃんとコンビニにいるよ」と返事があった。

純粋に心配する気持ちと、やっと彼女に会えることへの期待と不安。そして何故彼女が俺の
電話番号を知っていたのかという疑問。色んな考えが頭のなかを交錯し、タクシーはようやく
目的の駅へと着いた。俺の心臓は大袈裟ではなく、ほんとうに口から飛び出しそうなくらい
早鐘を打っていた。

タクシーを目印のコンビニの前に止め、俺は運転手にここで待っててもらえるよう
頼んだ。急いで降りて彼女を探す。コンビニの外。いない。コンビニの中に入り
一周する。いない。

半分パニックになった俺は彼女へメールを出す。だが返事も来ない。

外へ出て、近所を探そうと走り出そうとしたとき、タバコの自販機に寄りかかって
眠っている彼女をようやく発見した。

待ちに待ったご対面。とんでもなく酒臭い俺のお姫様。

「おい、美紀。迎えに来たよ。分かる?」

「うん・・・・・わかるよ・・・・・ありがと・・・・」

とりあえず彼女にここで待つように言い、俺はコンビニの中で2リットルのミネラル
ウォーターを買い、彼女を引きずるようにして一緒にタクシーへと乗り込んだ。

水を買ったのは彼女の水分補給と、タクシーで吐きそうになった場合の袋の確保の
ためだった。

タクシーの中でも彼女は即座に寝てしまい、自宅の場所を聞き出すことはとても
できなかった。『仕方なく』俺は運転手に自分のアパートへと向かってもらった。

初めての彼女との対面。眠って肩に寄りかかってくる彼女。お酒の匂いがひどかった
けれど、俺にとってはようやく彼女と出会えた今も胸に残る素敵なワンシーン。

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