【※まさかの結末※】有料メル友(女の子)サービスに契約しメールし続けた俺。顔写真を交換し合うまでの仲になったが、ある日・・・

結局タクシーの中では彼女は静かに眠り続け、車の中で吐くのではないかという
俺の心配は杞憂に終わり、30分ほどたって車はアパートの前へと着いた。

運転手に手伝ってもらって、眠ったまま起きない彼女をおんぶ。アパートの2階に
ある自分の部屋へと彼女を連れて行った。ベッドの上に彼女を下ろし、声をかける。

「美紀。聞こえる?大丈夫?とりあえず俺の部屋に連れてきたけど、いい?」

そのまま寝かしても良かったのだが、一応今晩ウチに泊まることについて、
了承を得ておきたかった。だって手の早い奴なんて思われたくないでしょ?

美紀は大丈夫、分かる、となんとか返事をし、水が飲みたいと言ってきた。

俺はさっき買ったミネラルウォーターをコップに注ぎ彼女へ渡した。

ぐいぐいと水を喉に流し込む彼女。実物がそこにいるという存在感。

目の前にある姿。水を飲む音。そしてだんだんと慣れてきたお酒の匂い。

携帯のメールとは圧倒的に違う知覚神経に伝わる情報量の差。

やっと彼女と出会えたことに喜びつつも、俺は彼女とのメールでの2ヶ月間に
少しずつ自信をなくしていた。所詮メールはメール。今こうしてやっと会えた彼女は、
2ヶ月あまりの間メールを重ねたとは言え、やはり初対面も同然なのだ。

水を飲み終わると彼女はトイレに行きたいと言い、よろよろと頼りない歩き方で
トイレへと行った。戻ってきた彼女に俺はベッドで寝るように促し、自分はタオルケットと
毛布を床に敷いて寝ることにした。

電気を消すと彼女はあっという間に寝息をたて始め、その音を聞きながら俺はなんだか
眠るのがもったいなく感じていた。ずっと待っていた彼女との時間の共有。同じ部屋で
同じ音を聞き、同じ空気を吸う。この素晴らしい時を少しでも長く味わっていたかった。

次の朝、いつものように6時に目覚まし時計が鳴る。今日は平日。昨日はなんだかんだで
眠りについたのは3時過ぎ。さすがに寝不足。それに彼女のこともある。

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