【※まさかの結末※】有料メル友(女の子)サービスに契約しメールし続けた俺。顔写真を交換し合うまでの仲になったが、ある日・・・

俺は目覚まし時計を8時半にセットしなおし、もう一度短い睡眠をとった。再び目覚まし
時計が鳴ると、俺は会社に電話をし、体調が悪いと伝え休みを貰った。めったにしない
ズル休み。

電話の音で彼女が目を覚ます。気分が悪そうなので水を勧める。水を飲み、再びトイレに
行く彼女。戻ってきてから胃薬はないかと聞いてくる。胃薬を飲むと彼女は礼をいい、もう少し
休ませて欲しいと言って再びベッドで眠り始めた。

俺の方はと言えば、多少寝不足ではあったのだけど、現在自分が置かれている状況に興奮し
寝ようと思っても眠ることができなかった。とはいっても別に妙なことをたくらんでいたわけでは
ないよ?女性には紳士的なんです、ボク。

俺は彼女が起きた時に備えコンビニへ向かった。だいぶ胃もたれをしているようなので
彼女にはおかゆのレトルトを購入。自炊は全くしないので、ウチには米の買い置きすら
ないんです。俺は朝食のサンドイッチと昼か夜に食べる予定で弁当をひとつ購入。

家に帰り、彼女が起きるまでひたすら待つ。本を読んだりウトウトしたり。起きたら
何を話そうかと考え、なるべく長くこの部屋に居て欲しいと思った。そして出来れば
今のこの関係を打破したかった。メールだけの関係から一歩前進したかった。

そんな関係になれるかどうか、それは彼女が起きた後にかかっていた。

彼女が起きたのは13時を過ぎた頃。酔っ払って迷惑をかけたことに罰の悪そうな
顔をする彼女。そんな顔をしないで欲しい。俺は君がこうして来てくれたことが
本当に嬉しくてしょうがないんだから。

彼女はもう一度胃薬を飲み、俺は彼女におかゆを勧めた。俺はさっき買った
弁当を温める。初めての彼女との食事。でもなぜか会話は弾まない。

まだ彼女は二日酔いだから、きっと元気がないのだろうと、なるべく悪い方向には
考えないようにした。

それでも俺はこの沈黙の時間に耐え切れず、何か話そうと空回りするうちに、
昨日から気になっていたことをつい聞いてしまった。

「ねえ、なんで俺の電話番号知ってたの?」

彼女は下を向き、長い沈黙が続いた。そして鈍感な俺はこのときようやく気づいたんだ。

彼女はお金をとってメールのやりとりをする今までの行為に罪悪感を感じていたのだと。

そして彼女はゆっくりと話し始めた。尋問された容疑者が自白をするように。

そんなつもりはなかったんだ。感謝こそすれ、問い詰めるつもりなんて全くなかったのに。

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