彼女の顔を少しでも早く見たかったから。
HRが始まっても彼女は来ない。
あんなことがあったのだから休んでもしょうがないか・・・
HRの終わりに、
俺は担任の先生に呼び出されて、
こう言われた。
「・・・お前、×とつきあってたよな?」
ただ、その一言。
・・・ああ。その事か・・・。
少し、考えが小さかったのかもしれない。
「今朝、彼女が自殺した。」
「・・・?」
よく聞こえなかった。
聞きたくなかっただけかもしれない。
涙が出ることもなく、
まだ信じられなかった。
「足下にな、遺書が二つ書いてあって、
親御さんと○○、お前の分だ。」
そういって担任の先生が渡してくれた封筒には、
「ごめんね」と書かれていた。
間違いない、彼女の可愛い文字だ・・・
中に書かれていたのは・・・
「ごめんね、○○君。
3つ、謝りたいことがあります。
一つは、初めてをあげられなかったこと。
もう一つは、先に逝っちゃったこと。そして最後に、
一緒に大学に行けなくてごめんね。それでも○○君は、生きてください。
私の事なんて忘れて。」
これを読んだら涙が溢れてきた。
涙だけじゃなく負の感情がどっと溢れた。
その後はトイレで何度も吐いた。
授業どころじゃないので早退したが、
家に帰っても涙だ止まらず、