大学生になってすぐのある日
高校生の男の子が、電車で
痴漢にあった私を助けてくれました。
とても気さくで可愛いコで、
その日から彼とよく会うようになりました。
不思議と彼と居る時は心の底から笑う事が出来ました。
自然とお互い惹かれあっていくのが解りました。
でも私は昔の彼の事を
どうしても完全に思い出には出来ませんでした。
それだけ彼は私の中で大きな存在でした。
だから目の前の彼に告白された時には
嬉しかったけれど困惑しました。
未来が消えてしまった昔の彼を
置いて私だけが幸せになろうとしてもいいのかと・・・
私は彼に自分の過去を話しました。
重い女だと思われるかもしれないと覚悟していたのですが
いつも可笑しな事ばかり言っているような彼が
私の為に泣いてくれたのです。