出産とともに亡くなったお母さんへの手紙②
お母さんのお腹が大きくなるたびに、赤ちゃんをこの腕に抱く日のことを想像しては走って学校から帰って、毎日お腹に話しかけました。
月日が経ち、ついにその日。私はお母さんの出産に経ち会いました。
赤ちゃんの元気な産声が聞こえた瞬間、やっとお姉ちゃんになれる!って飛び跳ねて喜んびました。
お母さんが無事でいてくれればって思わなかった。
だって出産が命がけだなんて知らなかったから。
みんなお母さんも赤ちゃんも元気で帰ってくるって、それが出産なんだって思ってたから。
出産はハッピーエンドだって思ってたから。
お母さんが妊娠したら死の危険がある病気だったって知ってたら、きょうだいが欲しいって言わなかったよ。
私が毎日きょうだいが欲しいって言ったからだよね。
ごめんなさい。
でもお母さん、なんで?
なんでお母さん死んだの?
ねぇ、帰ってきてよ。
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