【クレヨンしんちゃん】しんのすけ「……父ちゃん、母ちゃん。ひまわりは今日も元気です。――行ってきます」誰も知らない22年後・・・

しんのすけさん!いったいどこへ……!!」

「………」

オラはただ、その場所を目指す。
そこはさっき見かけた場所。少しだけ高い岩場。

オラは彼女の手を掴み、岩場を駆けあがる。

「し、しんのすけさん……そっちは、海ですよ?」

「大丈夫。オラも一緒だから」

「で、ですけど……」

そして岩場の頂上に辿り着いたオラは、下を見る。
下は透き通るような海だった。他に岩はなさそうだ。

これなら……

「……しんのすけさん?」

不安そうにオラの顔を窺うあいちゃん。オラは、彼女に微笑みを向けた。

「……飛ぼうか、あいちゃん」

「……え?―――きゃっ!」

オラは彼女の手を引っ張り、海に飛び込んだ。

海面に落ちるなり、辺りには水しぶきが舞う。
塩水が口に広がる。目が少し痛い。

そしてオラとあいちゃんは、海水でずぶ濡れになった。

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