それからしばらくは特に何事もなく過ごしていたんだけど、
雪が解けて春になった頃、また外で どさっ という音がした。
またか!と思ってすぐに外に出たけれど、何もない。
ということが何度も何度も繰り返し起きて、守衛さんは辞めた。
この話を聞いた友達とは別の友達なんだけど、
子供が生まれたって手紙が来ていたから挨拶ついでに立ち寄ってみると、
市立病院が建っていた場所に公営住宅が建っていて、そこに住んでいたんだよね。
10年以上前、街のはずれに市立病院が移転したことは知っていた。
でもそこに公営住宅が建ったなんて知らなかった。
何となく「どこの産婦人科に通ったの?市立?」って訊いてみて、
特に反応がなかったから本人たちは知らなかったみたいだけど…
両親とか親せきとか、誰も知らなかったんだろうか…
何より病院が建っていた場所に住宅を建てられるんだってことに驚いた。
そんな話でした。言いたくて言いたくて我慢していたから吐き出せてスッキリです。