ー男の部屋ー
男「……それで、どうしてあなたがここにいるのか、答えてもらってもいいでしょうか?」
女「理由? 好きな人の傍にいたいと願うことに、理由付けなんて必要ないでしょう?」
男「そういうことじゃなくて! なんでお風呂から出たら、女さんが俺の部屋にいるの!?」
女「ふふふっ……水も滴るいい男、ね」
男「ハァ……第一、どうして俺の家を知っているんですか?」
女「尾行したからに決まっているじゃない」
男「は? いつ……あ、ひょっとして!?」
女「そう、私を家に送ってくれた後よ」
男「素直に帰れよ! どうしてそんな無駄なことを……」
女「だって、私の家の場所も知っておいてほしかったんですもの」
男「それだけのために……どれだけ行動力があるんですか……」
女「私、こんなにも激しい女だったのね。 自分でも知らなかったわ」
男「そうですか……っていうか、どうやってここに入ってきたんですか?」
女「窓からよ」