『コッ、コッ、コッ、コッ、コッ……』
男(……ね、寝れるかぁっ!! なんで二人とも、こんなに寝付きがいいんだよっ。 いや、姉ちゃんは小学生みたいな体格だし分かるけど……)
男(時計の針の音が、やけに大きな音のように感じられる……クソッ、こりゃ明日は絶対に寝不足だ……!)
男「……それにしても、両隣から妙にいい臭いがするというのは、年頃の男子にはまさに生殺し……!」
女「……変態」
男「っ……!? おっ、起きてたのか……!?」
女「…………zzz」
男「寝言、かよ……ったく、やってらんねぇ……」
ー翌朝ー
男「…………っ、ん……朝、か……?」
女「…………」
男「……なにゆえ、目の前に女さんの顔があるんでせう?」
女「まずはおはよう、ではないかしら? そしてその問いに対しての返答としては、そこに寝顔があるからよ」
男「…………お、おはようございます」