男友「何っ!?」
男「……どこで聞いていたのさ」
女「お手洗いから帰ってきたらあなたが詰問されていて、偶然最後の部分だけ聞こえてきたから」
男「三番、だと……!? バカな……っ!?」
『ガラララッ!!』
姉「男ちゃ~ん!! それに、女ちゃんも! お弁当忘れてるわよ!」
男友「っ!? お弁当まで同じ姉さんのお手製……姉公認の仲だと……っ!?」
男「サンキュ、姉ちゃん。 それと、男友。 いくらなんでも、それは話が飛躍しすぎだ」
女「ありがとうございます」
姉「……? なんだか、教室の中が殺伐としてるね。 ダメだよ、みんなもっと明るくしなきゃ! ビシっ!」
男「……おぉ、一気に教室内がほんわかムードに。 流石、決めポーズに効果音まで自分で言ってしまうという姉ちゃんの微笑ましさは伊達じゃない」
女「……女の私でも、一瞬抱きしめたくなったわ」
男「あ、姉ちゃんが女友さんに後ろから抱きつかれた」
女「そのまま、クラスの女子全員からもみくちゃにされているわね。 委員長さんまで、おっかなびっくりだけど触ろうとしているし」
男「姉ちゃん、完璧に涙目だけど……まぁ、それすらも可愛いモノを愛でる気持ちに拍車をかけているだけなんだろうな」