ー放課後ー
男「……お前に追求される立場のヤツの心情を、初めて理解したよ」
男友「フフフ、情報収集の時の強引さには定評があるぜ?」
男「いい加減、鬱陶しいと言いたいところだ……その表情、“心外だ”とでも言いたそうだな」
男友「まぁ、その代わりにメリットもあるんだし。 情報提供してくれた人には、次回ご利用時に特別割引をさせていただきますっていう」
男「俺の場合いつも割引させてもらっているから、あまりありがたみを感じないんだけど」
男友「俺の友達やってる者の特権じゃん?」
男「そうだな……」
女「ちょっといいかしら?」
男友「おっ! じゃあ、俺はこれで! 男、また明日な」
男「ちょっ、おい!? 待っ……ハァ……」
女「……大丈夫?」
男「あ、うん……えっと、俺に何か用事ですか?」
女「一緒に寄ってもらいたい所があるんだけど、この後に何か用事とかはあるかしら?」