「本読めた?」
生徒会が終わったあと、ふたりっきりの部屋で会長が聞いてきた。
ニコニコ顔の会長から、俺は目をそらす。
いちおう俺は、読めなかった本のあらすじとか感想は調べてたんだ。
これに関しては、俺は会長をだまそうと思わなかった。
「読めませんでした! すみません!」
目を丸くする会長。
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俺は正直に読みきれなかった理由を話した。
漠然とした説明で、わかりにくかっただろうけど
会長は「そっか」と最後にはうなずいた。
軽蔑されたらどうしようという俺の心配は、とりこし苦労に終わった。
彼女は俺の予想とは裏腹に、
どういうわけか嬉しそうだったんだよ。
