ひろし「うっ…出来てるよ。朝早く、車に積んだよ」
しんのすけ「積んだって、なにを?」
ひろし「…」
みさえ「いいから、あんたはご飯食べちゃって。食べたら、車に乗るからね?」
しんのすけ「ほーい!」
しんのすけ「おお!朝からご馳走だぞ!」
みさえ「ご馳走って…ただのパンとハムエッグでしょ?」
しんのすけ「でも最近は朝ごはんもなしの日が多かったぞ」
みさえ「…そうだったわね。ごめんね」
しんのすけ「!」
しんのすけ「で、でもオラはまだ子供だから、あんまり食べなくても平気だったぞ!」
みさえ「もう、無理しなくて良いのよ」
みさえ「これからはお腹いっぱい食べられるんだから」
しんのすけ「?」
みさえ「しんのすけ、早く行くわよ」
しんのすけ「ほーい!」
しんのすけ(今気付いたけど、母ちゃんにしては念入りに部屋を掃除したな)
しんのすけ(それに今は朝の6時、お出かけするには随分早い出発だぞ)
しんのすけ(秋田のじいちゃん家か、九州のじいちゃん家に行くのかな?)
しんのすけ(でも、そうなら何で隠すんだ?)
バタンッ
しんのすけ「おまたせ」
みさえ「鍵閉めるから、しんのすけは先に車に乗ってて」
しんのすけ「ほほーい!」タタッ
ガチャ
しんのすけ「おお!クーラー!生き返るー!」バタンッ
ひろし「みさえは?」
しんのすけ「母ちゃんは鍵閉めてる」
ガチャ
みさえ「おまたせ」バタンッ
しんのすけ「もー母ちゃん遅いー」
みさえ「誰の所為よ。もう」