ボーちゃん「しんちゃん、覚えてないかもしれないけど。15年前から、毎年同じ時期に同じ一週間を繰り返してるんだよ」
しんのすけ「…最後は、凄く楽しいんだぞ?」
ボーちゃん「思い出したの?」
しんのすけ「…死んでるって言われてから、少しだけ」
しんのすけ「朝からみんな仲良しで、まあ、ちょっと夫婦喧嘩はあったけど。で、帰って来て、みんなでご馳走食べていっぱいいっぱい笑うんだ」
しんのすけ「それで凄く…幸せだなって、思うんだぞ」
ボーちゃん「…」
しんのすけ「でも、それじゃいけないんだよね?」
ボーちゃん「うん…」
ボーちゃん「僕らは、しんちゃん達を助けたい。今度こそ」
しんのすけ「…オラは、何をすれば良いの?」
【野原家】
みさえ「だから言ってるでしょ!」
みさえ「一人で死ぬなんて!」
ひろし「でも、子供達が…」
みさえ「親を失った子が、どれだけ惨めな想いをすると思ってるの?!」
ひろし「でも…」
みさえ「でもじゃないわよ!何でも勝手に決めないでよ!」
がチャリ
しんのすけ「ただいまー」
みさえ「しんちゃん?」
ひろし「…お前、まだ帰ってなかったのか?」
しんのすけ「ちょっと幼稚園に行ってた」
みさえ「お馬鹿!何でこんな時間まで幼稚園にいるのよ!」
しんのすけ「!」
しんのすけ(いつもは金曜日に遅く帰って来た時…母ちゃんには無視されたのに)ドキドキ
しんのすけ(…いつも?)
みさえ「しんちゃん!聞いてるの?!」
ひろし「まあまあ、みさえ…落ち着けって」
しんのすけ(本当に…オラ達は繰り返してたんだ…)