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カシュ
みさえ「全部に火がついたわね」
ひろし「ああ」
みさえ「じゃあクーラーを消して…私はこっちをガムテープで塞ぐから、あなたはそっちを塞いで」
ひろし「分かった」
ひろし「睡眠薬は?」
みさえ「はい」
ひろし「じゃあ、飲み物を…お?」
みさえ「ふふふ」
ひろし「ビールじゃないか?太っ腹だな」
みさえ「今日くらいわね?」
ひろし「じゃあ、みさえ。俺達の良い旅立ちを祈って…乾杯」
みさえ「乾杯」
プシュッ!
ゴク、ゴクゴクゴク…
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みさえ「…」
みさえ(睡眠薬とビールを1缶飲んだけど、そんなに直ぐは眠くならないのね)
みさえ(ああ、どうしてこうなってしまったんだろう)
ひろし「……」
みさえ(彼はだらしなくてスケベで、でもとっても優しくて責任感のある人…)
みさえ(だからきっとこうなってしまったのね)
ひろし(俺は後輩、川口の借金の保証人になってしまった)
ひろし(俺は馬鹿だった)
ひろし(川口がどこからいくら借りているかも分からずに、保証人になった)
ひろし(そして、川口が失踪し、事の重大さを理解した)