不良「はい。じゃあ、土曜日な。駅前の喫茶店に九時でいいだろ?」
女教師「ちょっと、待ってよ」
不良「んだよ!?」
女教師「いや……なんで朝に提出してくれなかったの?」
不良「うるせえな。いつ出そうと俺の勝手だろ?」
女教師「ダメ。ちゃんと期限は守って」
不良「今日中の提出だって、夏休み前に言ってだろうが!」
女教師「あ……」
不良「何にも問題ない」
女教師「というか、よく私の話を聞いてくれてるね?」
不良「はぁ!?全然きいてねえし!なにいってんの!?」
女教師「でも……」
不良「あーあー!きこえねえー!」
女教師(どうしたらいいのかなぁ……わからないよぉ)
不良(くそ……なんで素直に返事ができねえんだよ……!!)
女教師「はぁ……まあ……よし、じゃあこれは受け取ります」
不良「ったりめーだろ!」
女教師「偉そうだなぁ」
不良「ほら、約束だぞ。進路相談だからな!!」
女教師「……」
不良「なんだよ?今更、やっぱり用事がとか無しだぞ?!」
女教師「いや、生徒からのお願いだもん。無碍にする気はないけど、どうして喫茶店なの?」
不良「ああ!?どこでもいいだろ!?」
女教師「なら学校でもいいじゃない?」
不良「ば、かやろ!!喫茶店のほうが、なんか、こう、涼しいだろ!?」
女教師「いや……別に体育館の中でやろうとか考えてないけど……」
不良「アイスコーヒーとか出るだろ!?」
女教師「それぐらいなら用意してあげるけど?」
不良「喫茶店のアイスコーヒーがいいんだろうがよ!!馬鹿か!?」
女教師「い、意味がわからないけど……こだわりが、あるのね……」