「後の始末は俺達がやっておくからお前は帰れ。彼女に謝っておけよ」
と言われて俺は彼女の運転する車で帰宅した。
車中では2人とも無言で空気が重かった。
最初に口を開いたのはユカリさんだった。
「お願いだからもう、危ない事は絶対にしないで。」
「・・・・・」
「次郎クン、私のこと避けているよね。私のこと嫌い?
それならもう行かないようにするからこんな事はもうしないで」
「ごめん。姉さんの事は大好きだよ、嫌いだから避けてたんじゃないよ」
そう言うと、俺は自分の顔が耳まで真っ赤になっているのが分かった。
もう、外は暗くなっていたから見た目では分からなかっただろうが。
家に着くと俺はすぐにベットに入って眠った。
眠ると事故のシーンが何度も蘇ってきて、夜中に目が醒めた。
目が醒めて横を見るとユカリさんが居て、俺の寝汗を拭いたりしていてくれた。
「うなされていたよ。朝まで傍に居るからもう少し寝なさい」
と言われたけど、もうドキドキで眠るどころではなかったね。
それでも、寝た振りをしていたら本当にうつらうつらしてきた。
すると、顔に髪の毛がかかる感覚がして、しばらくすると唇に柔らかい感触が・・・。
もう俺の心臓はバクバク、あそこはギンギンだった。
俺が目を開けるとユカリさんは慌てて逃げようとしたので、手を掴んで
「朝まで一緒に居てくれるんだろ。傍に居てよ」というと、また横に座りなおした。
「ねえ、昔みたいに一緒に寝てよ」と言うと、そのまま黙って添い寝してくれた。
彼女の心臓もドキドキいっているのが伝わってきた。
彼女の顔を見つめていると彼女が目を閉じたので、俺は彼女の唇にキスをした。