男「間違いない……!」
友人「いや、何度もいうけどたまたまだって」
男「いや、たまたまなんかじゃない! あの子、俺に惚れてる!」
友人「やめとけって、なーんか嫌な予感するんだよ」
男「いいや! 俺はもう99%確信している! あとは残り1%を埋めるだけだ!」
友人「お、おいっ!」
―コンビニ―
女店員「いらっしゃいませ~!」
男「これを……」
女店員「お釣りです」ピトッ
男(最後のピースがハマった……)
男(確信した……この子は俺に惚れてる! ――100%ッ!)
男(決まったぁぁぁぁぁ! デートに誘ってやるぅぅぅぅぅ!)
ドクンッ…
男「……え?」
男(なんだ、今の感覚……)
女店員「やっと……“惚れて”くれたわね」
男「え?」
ギュゥゥゥゥンッ
男「な、なんだぁ!?」
男「位置が入れ替わった……!? なんで俺がレジにいるんだ……!?」
女店員「ふふふ……」
男「お前、何しやがっ――」
女店員「おっと! もう喋らない方がいいわ。あなたはもう“店員”なのだから」
女店員「うかつな発言すると、二度と出れなくなっちゃうわよ」
男「どういうことだ!?」
女店員「ルールを説明してあげる。これもルールのうちだからね」