ジャイアン「!?」
ジャイアン「母ちゃんごめん!夜には帰るから!」ガシッ
しずか「っ!ちょっ!たけしさん!?」タッタッタ
ジャイアンの母ちゃん「まだ話は終わってないよたけしー!!」
…………
……
しずか「その、さっき入学金って……」
ジャイアン「おう!入学金振込に行く途中、俺様パチンコで20万すっちまいました!」
しずか「のび太さんに聞いたわ。ファミレスでのび太さんとスネ夫さんが悪い人と喧嘩したときに壊したテーブルとイスを弁償したって。」
ジャイアン「……」
しずか「やっぱりそのお金が……」
ジャイアン「スネ夫たちには言わないでくれ!」
ジャイアン「頼む!あいつらの経歴に傷をつけたくないんだ!」
しずか「でもスネ夫さんの家ならお金持ちだから借りるくらい……」
ジャイアン「ついこないだまで金をたかられてたやつからまた金をとるなんて、心の友としてできないんだ……!」
スネ夫「……」
…………
……
スネ夫(やっぱり僕がどうにかするしかないのかなぁ……)
スネ夫(別に専門学校に行けなくて死ぬわけじゃないし……)
スネ夫(別にいいよね!ジャイアンは僕と違って強いんだし!)
『スネ夫、だめだよ。そんなことする必要ない。』
『お前らは『心の友』だ!!』
スネ夫「……」
スネ夫(ジャイアンは……ジャイアンとのび太はかっこいいよなぁ……しずちゃんも学校を変えようと頑張ってるらしいし。)
スネ夫(僕は……何もないなぁ……)
スネ夫「……」
…………
……
スネ夫「ただいま。」
スネママ「あらスネちゃまおかえりなさいザマス。」
スネ夫「……」
スネママ「どうしたザマススネちゃま?」
スネ夫「ぼ、僕は……」
スネママ「何ザマス?よく聞こえないザマス。」
スネ夫(声が震えてる……やっぱり僕は……)
『ついこないだまで金をたかられてたやつからまた金をとるなんて、心の友としてできないんだ……!』
スネ夫「……」
スネママ「用がないならご飯を作ってくるザマs」
スネ夫「ママごめんなさい!!」
スネママ「!?」
スネ夫「ぼ、僕は、こないだファミレスで取っ組み合いの喧嘩をしました!」
スネ夫「そして、壊した椅子やテーブルをジャイアンに弁償してもらって……」
スネ夫「その時の20万円のせいでジャイアンが歌の専門学校にいけなくなりそうなんだ!!」
スネママ「スネ夫は馬鹿な子ザマス。」
スネ夫「え……?」
スネママ「友達の為に勇気も出せない、馬鹿な子ザマス。いえ、馬鹿な子だったザマス。」
スネママ「20万くらいはした金ザマス。すぐに剛田さんに持っていくザマス。」
スネ夫「!!ありがとう!ママ!!」
スネ吉「僕がスポーツカーで送ってこうか?」
スネ夫「ううん、いいよスネ吉兄さん!僕、走っていきたいんだ!」
スネママ「まったく……目にゴミが入ってしまったようザマス。」