【クレヨンしんちゃん】しんのすけ「……父ちゃん、母ちゃん。ひまわりは今日も元気です。――行ってきます」誰も知らない22年後・・・

――試験二日目。

この日は体力試験。酢乙女グループが所持する、ドームで開催。
とりあえずジャージで出場。
他の軍人(?)様は、皆が白いタンクトップ。
際立つ筋肉。漂う漢達の匂い。
……暑苦しい。

――第1種目「100m走」――

オラの記録、16秒。
他の皆様、平均11秒。
いや早すぎでしょ。

――第2種目「懸垂」――

オラの記録、4回。既に腕がパンパン。
他の方々……平均100回オーバー……
どういう体の構造してんの……

――第3種目「ソフトボール投げ」――

オラの記録、55m。
他の方々……100m越え連発……
野球選手でも目指しているのだろうか……

こうして、体力検査は進んでいった。
結果から言えば、オラが圧倒的最下位をひた走る形となる。
頑張ろうかと思ったけど、流石にもう無理だろうな。
他の方々が逞しすぎるし。

……そもそも、いったいなんの採用になんだろうか……

そして試験は、最終日を迎える。

「――今日の試験最終日は、実技です。みなさん、頑張ってください」

「イエッサー!!!!!」

年配の人は、そう話す。
他の方々は、元気いっぱいに答える。

実技の場所は、とある建設現場……なぜこんなところだろうか。
ていうか、実技ってなんだろう……

オラの不安を他所に、試験管はよぼよぼと話す。

「……今日は、試験責任者である、酢乙女あい様が見学に訪れています……お嬢様、どうぞ……」

すると、試験管の後ろからあいちゃんが出て来た。

「皆様、今日の試験、頑張ってください」

「ウオオオオオオオオオオ!!!!」

興奮する男共。

(あいちゃん、来てたんだ……)

あいちゃんはオラの方を一度だけ見て、小さく笑みを零した。

(あいちゃん……オラ、もう無理っぽい……)

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