【クレヨンしんちゃん】しんのすけ「……父ちゃん、母ちゃん。ひまわりは今日も元気です。――行ってきます」誰も知らない22年後・・・

「で、でも、まだ付き合ってるって決まったわけじゃないし……」

「――当たり前だよ!付き合ってなんかいるもんか!!」

突如、まさおくんはテーブルをバンと叩き立ち上がった。

「しんちゃんも見たでしょ!?あんだけイケメンなんだ!絶対に、何か狙いがあるんだよ!
あんなイケメンが、ねねちゃんを相手にするはずなんてないし!!」

まさおくんは、見ていて清々しいほど、はっきりと断言したっ!!

(………おい)

「きっと、ねねちゃんの気持ちを弄んでるんだよ!!許せない!!絶対に許せない!!
……僕が、ねねちゃんを助けるんだ!!!」

まさおくんはさっきまでの屍のような雰囲気を一変させていた。
そこにいるのは、まさに愛の戦士だった。背後に燃え盛る炎が見える。

……言ってることは滅茶苦茶だが。

「……ていうかまさおくん。まさおくんって、ねねちゃんが好きなんだね……」

「当たり前だよ!!!」

またもや断言された。

「ねねちゃんは、ずっと僕と遊んで来たんだ!!それをポッと出の腹黒野郎に、盗られてたまるかってんだ!!!」

(まさおくん、キャラ変わってるよ。あと、言ってることやっぱり無茶苦茶……)

「こうしちゃいられない!!あの男の本性を……突き止めてやる!!そして、ねねちゃんに突き付けてやるんだ!!」

そしてまさおくんは喫茶店を飛び出していった!!

「あ!ちょっと!まさおくん!!」

オラの呼び掛けに一切答えることなく、愛の戦士は出ていった。

「……会計、忘れてるよ……」

……オラに、伝票を突き付けて……

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