【クレヨンしんちゃん】しんのすけ「……父ちゃん、母ちゃん。ひまわりは今日も元気です。――行ってきます」誰も知らない22年後・・・

~式当日~

「――しんちゃーん!」

外にいたオラへ、まさおくん、ねねちゃん、ぼーちゃんが声をかける。
振り返れば、そこには、スーツやドレスを着こなした、笑顔の三人が。
……笑顔、ということは、まさおくんは、まだねねちゃんの本当の気持ちを知らないようだ……

「ん?どうしたのしんちゃん?なんか顔に付いてる?」

まさおくんは、不思議そうな顔をしていた。

「……いや、なんでもないよ。それより、今日は来てくれてありがとう。ひまわりに代わって、お礼を言うよ」

「何言ってんのよ。風間くんとひまわりちゃんの結婚式じゃない。たとえ嵐が来ても来るわよ」

「うん。僕も、二人を見てみたい」

ねねちゃん、ぼーちゃんは笑顔で返事を返す。

「僕もだよ。……もちろん、次は僕だけどね……」

まさおくんはボソリと呟きながら、頬を染めてねねちゃんを見ていた。

(まさおくん……“知らぬは仏、見ぬが神”とは、よく言ったものだな……)

心の中でまさおくんに合掌をしながら、頭を一度下げた。

会場に来たのは、ねねちゃんだけじゃない。
ななこさん、園長先生、むさえさん……色んな人が、そこにいた。これまでオラ達が出会ってきた人たちが、笑顔でそこにいた。
この式は、かなりの急なスケジュールで開催されている。
それにも関わらず、これほどまで人が集まったことには、感謝してもしきれない。

(ひまわり……風間くん……。みんな、祝福しているよ)

思わず、青空を仰ぎ、準備をしているはずの二人に言葉を向けた。
それに応えるように、空には番いの鳥が、仲睦まじく飛び回っていた。

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