医師のしてくれた説明を彼女にもして。お婆さんにも心配しないでと伝えるの、頼んで。
彼女の顔見てホッとしたら色々思い出して。公衆電話で学校とバイト先に事情話して休み貰って。
学校の方は、実習も済んでて記録とかも提出してたし出席も足りてたから不安はなかったけど、
バイト先の方は俺と組んでくれてる人とかに申し訳ないし、経済的にも不安だった。
少しは貯金あるし何とかなるか。そんな事考えながら病室帰ろうとしたら、
彼女に点滴してない方の腕引っ張られて「えっと。じ、実家には?」完全に忘れてて。
電話したら婆ちゃんが出て「言うとく、言うとく。」それだけ言って切って。
まぁ伝わりはするだろうと思って、部屋帰って。その日は彼女の命令で、大人しく寝てた。
入院中、彼女は昼頃に洗濯物取りに来て、夕食前の時間まで話し相手になってくれて。
洗濯は病院でも出来るし、そんな事させていいのかなと思ったけど、つい甘えて。
来ないとなると寂しかっただろうから、何も言わず、世話かけてしまって。
親父は仕事で来れなくて、おかんが俺の部屋泊まって面倒見てくれるつもりで来てたけど、
彼女と会って。毎日来てると知って。「おらんでいいね。」って帰ると言いだして。
おかんは彼女とお婆さんと会って、食事して。一日泊まって、朝また来て。昼には帰った。