【※涙腺崩壊※】隣に住んでる中学生の女の子から1,000円貸して欲しいと言われ・・・

彼女もお婆さんもやっと少し緩んだ感じで。何となくのほほんとしていた。

お母さんのお墓参りも、とりあえず顔見せ。そんな軽い雰囲気で。遠足気分で行けて。

やっとお母さんの事を話す時も彼女の声に重さを感じなくなって。聞いていて安心できた。

俺も仕事に慣れると、月日の経つのが早く感じるようになって。毎月があっと言う間に過ぎて。

親父が「就職したら一年あっと言う間だぞ」と言ってたのをああこの事かと実感して。

研修は勤務扱いだったから夏のボーナスがほぼ満額出て。初めてまとまった金額手にして。

そのボーナスと学生の時の貯金とで車を買った。勿論中古。車検は長かったけど、安かった。

選んだのは彼女。黄色のキャロル。俺には似合わない。けど彼女が気に入ってたから良しとした。

それで行動範囲は広がったけど、俺は仕事。彼女は受験の追い込み。一緒に出かける機会も無くて。

結局初めて長距離乗れたのは、年末に俺の実家に彼女とお婆さんと招いた時で。

おかんが何ヶ月も前から俺に日程調整して絶対連れて来いとうるさくて。婦長さん拝み倒して。

発表された年始の勤務表見て。大晦日から正月二日連休貰えてて。胸撫で下ろした。

去年からの約束だったからとおかんも喜んで、彼女も直に会うのは久しぶりだと喜んで。

お婆さんは「あんたらだけで行き。」とか渋ってたけど親父と話して。行く事になって。

「すっごくキンチョーしてます。」「何で?」「だってお兄ちゃんの実家ですよ?」「それで?」

「か、カレシの実家呼ばれちゃったんですよ?」俺とは違った意識持ってる彼女がいて。

「ちゃんとしないと。」目が真剣で。何を?とか聞ける雰囲気じゃなかった。

大晦日の昼頃出発の予定で迎えに行ったら、もう既にかなり緊張した面持ちの彼女がいて。

車の中で何がそんなに心配かと聞いたら、その答えは意外にも婆ちゃんと会う事で。

親父、おかん、婆ちゃん。一人にでも嫌われたら今まで通りではいられなくなるかもしれない。

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