【※涙腺崩壊※】隣に住んでる中学生の女の子から1,000円貸して欲しいと言われ・・・

けど彼女とお婆さんにとっては大きな額で、食費でギリギリな生活は脱してた感じ。
でもその年初めて息が白くなった日でも暖房とか使って無くて。と言うか、無くて。

学校帰ってきて内職中のお婆さんとこ顔出したら何か薄物を重ね着してて、寒そうで。

慣れてるとか言われても心配で、使ってなかった綿入りの半纏持っていった。

あげると言うと絶対に断るだろうから貸すと言って押しつけたら、喜んでくれて。

でも「あの子、やきもちやかないかね。」とか心配してて、実際そうなったみたいで。

帰ってきた彼女はいつも通りにドア叩いて、開いてるって言ったら黙って入ってきて。

すぐ俺の横来て、座ったと思ったら黙ってじーっ…とこっち見つめてて。

その目で暫く固まってたら、わしっ、と腕掴んで。ちょっと揺さぶられて。

「おばーちゃんにだけですか?」って口尖らせて。その表情がやたら子供っぽくて。

それまで年や背格好の割にはしっかりしてて大人びた印象だったから、ちょっと意外で。

「何か貸そうか?」って言ったら「これ。」って着てたパーカー引っ張られて。

「これ?」「うん。」「これでいいの?」「オレンジだもん。」物言いまで子供っぽくて。

「洗って貸すよ。」「今。すぐ。」せがまれて、その場で脱いで。すぐ着られて。

ガタイはそこそこある俺にも大きめのパーカー、よく着てた部屋着で、くたびれてたやつ。

彼女にはかなり大きくて、丈も長くてブカブカで。立つと膝くらいまで届いて。

袖に手入れたまま握って。体操座りで足すっぽり入れて。こっち見上げて。

「あは。やっぱり。」もたれかかってきて。「ん?」「あったかいです。」満足そうに笑って。

とにかく可愛くて。彼女が笑ってると安心してしまう自分に気付いた。

十二月に入ってすぐ。「冬休み、どうするんですか?」彼女におずおずと聞かれて。

反射的に「忙しいから帰らない。」とか適当言って、年末年始も家に帰らない事に決めた。

結局バイト三昧。おかんも婆ちゃんも、親父に聞いて事情を知ってたので、

帰らないと伝えても特にコメントは無く。何か送っとくから、と言うだけだった。

餅とか種々の食材とか実家では冬一番の御馳走な鴨とか、多量に送られてきて。

お裾分けしろと言う事だろうなと理解して、彼女に「鍋やろ」って言って。

二人で土鍋とコンロ買いに行ったホームセンターで、クラスの女の子と出くわして。

「あー、いらっしゃいませ。」「バイト?」「うん。詳しい事は明日聞くから。」

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