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しんのすけ「」コソコソ…
しんのすけ「」キョロキョロ…
ボーちゃん「…どうしてコソコソしてるの?」
しんのすけ「悪い人に、見つからないようにだぞ」
ボーちゃん「悪い人?」
しんのすけ「大きな声を出して母ちゃんやひまを苛める奴ら。オラも蹴られた」
しんのすけ「オラは蹴られるのも殴られるのも平気なのに、母ちゃんはそれを見てもっと泣く」
にゃああお…
しんのすけ「」ビクッ!
ボーちゃん「…猫だよ」
しんのすけ「別にビックリしてなんかないぞ!」
しんのすけ「家の近くに隠れてるかも…」
しんのすけ「母ちゃんを家に一人にしちゃったし…」
しんのすけ「母ちゃんを、お助けしなくちゃいけないのに…」
ボーちゃん「…分かった」
ボーちゃん「僕が見てくるよ」
しんのすけ「そんな事したら、お兄さんが…」
ボーちゃん「大丈夫。僕は、強い」
しんのすけ「…」
ボーちゃん「大人を、頼りなさい」
ボーちゃん(…相変わらず、荒れ放題)
ボーちゃん(暴走族が肝試しに来ないのが、不思議なくらいだ)
ボーちゃん(…じゃあ、不動産屋から借りた鍵で)ガチャリ
ボーちゃん「しんのすけくーん!誰もいないよ」
しんのすけ「!」
たたたた…
しんのすけ「本当だ、誰もいない…」ホッ
ボーちゃん「じゃあ、お邪魔するよ」
しんのすけ「どうぞ」
しんのすけ「母ちゃん…ただいま?」
みさえ「」ブツブツブツ…