その中でも、当時俺の一番のお気に入りだったのは、1年先輩で2年生の麻美先輩。春の県大会予選で早々に敗退したうちの部は、3年生が引退してしまい、2年生の世代になった。麻美先輩は、女子班の3番手くらいの選手で、成績はそこそこだけど、面倒見がよく後輩からも慕われている人だった。
もともと麻美先輩は中学時代体操をやっていたのだが、高校に入ってから水泳部に入ったそうだ。なので、バリバリのスイマー体型じゃなく、むしろ新体操のレオタードが似合うようなプロポーションだった。
そのせいもあって、他の部員に比べて、水着姿が妙にエロかったんだ。後輩にも優しいし、いつも笑顔を絶やさず、俺以外の男子部員も、たぶんちょっとエッチな目で見ていたと思う。
噂では中学時代の彼氏が居たが、高校が別々になって自然消滅して、現在はフリーとのこと。
男子の競泳パンツって、生地が最小限だから、けっこうキツい着用感がある。伸縮性もほとんどないから、あれで勃起すると、その形がクッキリ浮かび上がる。それだけじゃなく、下手したらチンポの先がハミ出たりする恐れさえある。あれって、たぶん女子も感づいているだろうなw
7月のある日、練習の後で俺は麻美先輩に呼び止められた。
「池野君、夏休みの合宿のことで、お願いしたいことがあるのよ。このあとうちに寄ってくれない?」
共に自転車通学だったので、麻美先輩の先導で自転車で着いて走った。麻美先輩の家には、10分くらいで着いた。
「じゃ、上がって。あたし着替えてくるから、リビングで待ってて」
「うぃっす」
私服に着替えた麻美先輩が戻ってきた。制服や水着姿とはまた違った、可愛らしい感じだった。
コーヒーを用意するため、俺に背を向けてキッチンに立っている麻美先輩は、小さく引き締まったヒップが妙にエロくてキュートで、正直俺はここで欲情し始めた。何とか理性で抑えている自分との戦いw
麻美先輩の家に呼ばれたのは、夏休みの合宿についてということだったが、かいつまんで言うと俺に1年男子のグループ分けを考えて欲しいってことだった。そんなことを言うだけなら、部室でもプールサイドでも、ものの2,3分あれば済む話だ。わざわざ女子の自宅に招き入れてまでする話だろうか?