「ほらほら、早く着替えなさいよー」
「バカッ!んな事出来るわけねーだろ!」
「仕方ないなー、アタシも付き合ってあげるからさー」
バリアーに入ってきたヒロコが、目の前でスルスルとスカートを脱ぎ始める。
ここにきて、俺も冗談じゃ済まされないと気付いたが、手遅れだった。
言葉を失う俺を他所に、ヒロコは躊躇う素振りも見せずパンティ・・・子供だからパンツかな・・・も脱ぎ去った。
「ほらーアタシが脱いでんのにー男のくせに情けなーい」
「う・・・うるせえ・・・」
初めて見たヒロコの股間は、ほんの少し毛がチョボチョボと生えてた。
こうなったら俺も男だ!と意味不明の性意識を押し出し、ズボンと下着を下ろす。
「キャー!」「ヘンターイ」という予想した女子からの反応はなかった。
その代わり、「うわっ・・・」という感じで、女子15人が俺の股間に視線を向けてる。
考えてみたら目の前でヒロコが着替えてるんだし、悲鳴を上げる場面じゃないか。
とはいえ、俺からすれば騒がれた方が開き直れたかもしれない。
声もなくガン見され、羞恥心と屈辱感はむしろ大きかったな。
バリアーの向こうから、「マジで脱いだの?」という男子の声が聞こえてくる。
「ふふーん♪」
ヒロコは鼻で笑いながらも、視線は俺の股間に固定。
スクール水着の下半身だけ着ると、今度はTシャツを躊躇する事なく脱ぐ。
そうか、こうすれば素っ裸にならず水着になれるんだ、と初めて知った。
シャツの中には、子供用かどうか知らないが白のブラジャーを着けてた。
大人ぶりやがって・・・と思う俺の眼前で、ヒロコはホックを外しブラもはらり。
(えっ・・・意外とオッパイあるじゃん)
といってもBあるかないかだと思うが、同年代では立派な方だろう。
「ほらほら、何見てんのよ~」
小さな膨らみを見せつけながら、ヒロコは俺の股間から目を離さずニヤリと笑う。
バリアー役の女子の「うわっ」「すごっ」という声。
俺はハッと我に返った。
不覚にも勃起してた。