姉「………それも嘘。痛いのも嘘。でしょ?」ギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリ
あああああああああ。これは、これは。
いつも不機嫌だからわかりにくいけど、これは本気で怒ってる!!!
弟「ね、イダダダッダダダ姉ちゃんに、やきもちっ!!やきもち焼いて欲しくて!!」
姉「!!………」ギリギ
弟「だから!ごめんなさい!俺だって姉ちゃんしかいないから!彼女とか、全然です!!」
姉「………」ドンッ
ドサッ
思い切り突き飛ばされ床にしりもちをつく。
弟「うう……顔が……顔が…いたた…」
グィッ!!
弟「ひぃっ!!本当にごめんなさい!ご、ごめんなさい!!髪、はげちゃうから!」
姉「…………馬鹿」ドンッ!
再び俺を突き飛ばして、姉ちゃんはそのまま部屋を出て行こうとした。
ドアノブに手をかけた所で、姉ちゃんの動きが止まった。
姉「…………」ヘタヘタヘタ ペタン
そのまま姉ちゃんはその場に座り込んでしまった。
弟「姉ちゃん……???」
姉「…………」
弟「あのー。姉ちゃん…」
姉「少し黙ってて」
弟「…………………」
姉「……………グス」
弟「ねっ姉ちゃん」
姉「……腰……抜けた…グス」
そのあと無理やりおんぶして部屋に運ぶ途中で、
思いっきり首を絞められそのまま落とされました。
泡を吹いたまま廊下で放置されたのは辛かった。
707: 帰宅電車中。携帯だから遅いよ。 2009/10/26 18:52:37 ID:SFRoczRwi
今日は姉ちゃんと買い物だ。
服を買いに行くといったら一緒に行きたいというので、こうして二人で繁華街にきている。
服代と夕食をおごってくれると(メールで)いうので、素直に甘える事にした。
外で一緒にいる時の姉ちゃんは、
流石に暴力は振るってこないが、
相変わらず不機嫌そうな顔で携帯をいじっている。
ブーン ブーン
タイトル:いい天気ですね
本文:外の空気が気持ちいいです。
弟と一緒に歩いていると、日々の仕事の疲れも吹き飛びます。
今日は楽しいデートにしましょう。
…これだから…
隣の姉ちゃんを見ても、恥ずかし気のかけらも見せず、ナンパを一睨みで撃退したこともある
目つきで隣を歩いている。
俺が横でメール読んでるの知っててこれだから。
今もこちらの視線に気付いて、「…何?」とその不機嫌な顔を俺に向けている。
「いや、俺も楽しい一日にしたいなーと。」という答えにも舌打ちを打って、その歩みを進めている姉ちゃん。
もう姉ちゃんの中では、このやりとりは当然のもので、
本人の中では、少なくとも表面上はなんの違和感もない行為なんだろうな。
それでも携帯を持つようになって、俺のねえちゃんに対する印象は、
かなり変わった。
それまでは、本心の掴み所はないし、姉ちゃんといえば恐怖と畏敬の象徴ですらあった。
大学生になっても、姉ちゃんは携帯をもっていなかった。
花の女子大生にも関わらず、携帯が無くて不便じゃないかと聞いても、「必要ない」と持とうとしなかった。
元々真面目で勉強家な姉ちゃんは、きっと大学にも勉強だけしにいってるのだろう。
それでもやはり当日高校生の俺ですら携帯をもつ携帯社会。
俺と姉ちゃんの間の連絡にしても、俺が携帯を取れる時に限られるため、
連絡の齟齬で理不尽にしばかれる事も少なくなく、
むしろ俺が携帯を持つようになってから顕著だった。
連絡がうまくとれない、連絡取れた時には手遅れ、
そんな理由で毎度頭蓋骨を圧迫されるようでは、
俺の脳も成人を迎える前に縮んでしまうので、ある日思い切って姉ちゃんに携帯の購入を薦める事にした。