ネネ「今日、お腹いっぱい食べたじゃない?助けてくれる人がいるって、支えが出来たじゃない?!」
ネネ「なのに…またしんちゃんが、怖くて苦しい思いを…しなくちゃいけないの?」グスッ…
ボーちゃん「…」
風間「…」
マサオ「…あの」
ネネ「何よ?!」ギロッ
マサオ「ひぃっ?!」
風間「ネネちゃん、落ち着いて」
ボーちゃん「マサオ君、なに?」
マサオ「えっと…僕が思うに…しんちゃんは怖くて苦しい思いなんか、してないんだよ」
ネネ「…あんた!」
風間「ネネちゃん…最後まで話を聞こう」
マサオ「…みんな、噂は聞いた事あるよね?日曜日に掛かってくる、出前の電話の話」
ボーちゃん「しんちゃん達の住所に届ける様に言う、電話の話だよね?」
風間「この町では、誰かのいたずらって事になってるけど」
マサオ「うん。今でこそ、届けにいく人は滅多にいないけど…前に知り合いのお兄さんが間違えて届けに行ったんだってさ」
マサオ「でね、届けに行ったお兄さんの話では、家から凄く楽しそうな声がしたんだって」
ネネ「…」
マサオ「多分、車で自殺の場所に行く時か…死んで家に帰って来る時なのかな?」
マサオ「月曜日からの一週間の辛さなんか目じゃないくらい、楽しかったんじゃないのかな…て、思うんだけど…」
風間「…」
ボーちゃん「…」
風間「じゃあ、しんのすけ達が望んで、繰り返してるって事か?」
マサオ「ま、間違ってるかもしれないけど…」
ボーちゃん「いや、多分そうだ」
ボーちゃん「僕もしんちゃん達が…死んだ家族が帰って来る話は知ってた筈なのに…」
ボーちゃん「最後の楽しみの為に…敢えて繰り返しているとは思ってもみなかった」
ネネ「…じゃあ、どうするの?」
ボーちゃん「止めるよ」