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【隣の家】
隣のおばさん「何だろう?隣が騒がしいね」
隣のおばさん「空き家だからって、たちの悪い連中が来てるんじゃないだろうね…」
隣のおばさん「…何だい?どうして隣にトラックが?」
「しゅっぱーつ、おしんこー!」
隣のおばさん「!」
バタバタバタバタ…
バタンッ!
隣のおばさん「!」
しんのすけ「…お?」
ブロロロロ…
隣のおばさん「…しんちゃん?」
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【トラック・運転席】
しんのすけ「今の、隣のおばさんかな?」
しんのすけ「すっかり老けて…隣のお婆さんになってたぞ…」
しんのすけ「…」
しんのすけ「それにしても、マサオ君の舎弟1号っぷりは板についてたぞ?」
しんのすけ「風間君は、変に照れてる感じだったけど」
マサオ「…ボーちゃん、大丈夫かな?」
風間「大丈夫だって、相手は幽霊だし…今回はしんのすけも味方につけたんだし…」
しんのすけ「そっか…オラの声も姿も分からないんだっけ」
しんのすけ「…」
風間「しんのすけ、今此処に居るんだよな?」
マサオ「…うん、多分」
風間「…そっちの言葉分かんないから、こっちから適当に話すぞ」
風間「最初に一つ、お前に謝らなくちゃいけない事がある」
風間「覚えてるか?お前が幼稚園に来なくなった日の、前の週の事」
風間「僕、お前と遊ばないって、言っただろ?」
風間「母さんに遊ぶなって言われても、無視してれば良かったのに…」
マサオ「僕も、お袋に言われたからって…こんな事になって後悔してるよ」
マサオ「本当はしんちゃんと遊ぶの、凄く好きだったのに」
風間「謝られても、ただの押し付けがましい自己満足だよな…」
風間「でも、しんのすけ。お前が今此処にいるなら、謝らせて欲しい…意地悪してごめん…」
マサオ「本当に、ごめんなさい」