―――職員室
女教師「……ふう」
男教師「またですか?」
女教師「あ、いえ。今日は……」
男教師「今度、俺がびしっと言ってやりますよ」
女教師「あ、いえ……ですから」
男教師「遠慮なんてしないでください。ああいう屑は女性を舐めているんです」
女教師「はぁ」
男教師「ここは男の私が言ってやります。安心してください」
女教師「で、でも……」
男教師「これは貴女だけの問題ではないんです。教師全員の問題ですから」
女教師「いえ……今日は不良君の気持ちを確認したかっただけで……」
男教師「大丈夫です。これでも柔道初段ですから」
女教師「そんな心配はしてません……」
―――夜 不良の家
母「ただいま」
妹「おかえりー、早かったね」
母「うん。今日は早く仕事が終わったよ」
不良「じゃ、俺寝るわ」
母「あ、ちょっと」
不良「なんだよ、うぜえな」
母「これ……」
不良「ああ?!」
母「妹から聞いたよ?服が欲しんだって?ほら、これで良い服買ってきなさい」
不良「あのよぉ?たった1万で高校生が満足する服を買えるとでも思ってんのかよ?!」
母「じゃあ、2万くらい?」
不良「うっせ!!そんなはした金いるか!!バーカ!!」
母「あ、ちょっと……もう」
妹「お兄ちゃん、照れてたね」